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本「愛するということ」②愛する理由【孤立・孤独とは?】を解説

愛するということ エーリッヒフロム 自分軸/自己価値
この記事は約6分で読めます。

なぜ人は愛したいのか?愛が必要なのか??どう愛すればいいのか???

今回のテーマは

 第2章 愛の理論 の中の【 孤立・孤独 】について

です.

孤立・孤独を理解することが、本物の愛を理解・経験することに繋がります‼

愛を学んで、愛し愛され上手になっていきましょう♪

愛することを理解するため,2020年出版のエーリック・フロム著 改訳・新装版「愛するということ」をもとに解説しています.
 

↓ 【なぜ愛を学ぶ必要があるか】を解説しています

『愛がうまくいかない理由』を解説

 

愛の理論 【孤立・孤独】解説

エーリック・フロム著 改訳・新装版「愛するということ」の第2章では、人が愛する理由・愛し方・愛の種類が書かれています.

人が愛する理由は人が抱える問題の解決方法が愛だからと説明しています.

 

今回は、人間が抱える問題である孤立・孤独について説明していきます.

人間の実在の問題とは?

フロムは、愛を知る前に『人間』について理解しましょうと伝えています.

人間の孤立や孤独感を理解することが、愛を理解するための重要なのです.

 

人間がいまここに存在していること

動物の愛情はとてもシンプルで、本能的なものです.

では、人間の場合は・・・?

人間は自分、仲間、自分の過去・未来の可能性を意識して生きています.

しかし、自分の意志と関わりなく人は生まれ、意志に反して死を迎えます.

この2点のみが確実なことです.

人間にとって この世界で2つの確かなこと
① 過去について
② 将来は死ぬこと 
 

  人間にとって、いま、この世界は、不確実で、かつ不安定なものなのです!  

 

孤独・孤立について

人間にとって孤立は不安の源です.

人間は、誕生と同時に不確実で・不安定な世界へ放り出されます.

人間は孤独で、自然や社会の力の前では無力となります.そのため、人間は孤立した生活は耐え難いことになります.

孤立・孤独から抜け出し、他の人々と何らかの形で関わらないと人間は正気を失ってしまいます.

 

不安の源

人間は孤立すると不安な気持ちが生まれます

自分以外の他から切り離され孤立すると、自分の人間的能力を発揮できないからです.

孤立している人はまったく無力で、世界に能動的に関われないし、外界から働きかけにも対応できないからです.  

 

人間の最も強い欲求:孤立を克服   孤独から脱出

人間は孤立から克服し、孤独から脱出したいという最も強い欲求を持っています.

この欲求に失敗したら、精神的に異常をきたしてしまうほどです.

  • 完全な孤立という恐怖を克服する方法
    孤立感が消えてしまうくらい徹底的に引きこもり,外界を消してしまう

つまり、外の世界と完全に関わりを絶つことです(修行僧が山に一人で籠る感じです・・・)

一般の人が外の世界と完全に関わりを絶つと、精神に異常をきたしてしまいます.

それだけ、人は孤立・孤独への不安・恐怖を強く持っています.

 

世界中が抱える共通の問題

昔も今も、世界中、孤立・孤独に対して同じ問題を抱えています.

  • いかに孤立を克服するか
  • いかに一つにまとまることができるか
  • いかに個人の生活を超え他者と一体化するか

 

解決策

この孤立・孤独に対する問題の解決策をさまざまです.

解決方法の例として、動物崇拝、軍隊による征服、仕事に熱中、芸術的創造に打ち込む、神への愛、人間愛 etcがあります.

どのような解決策を選ぶか = その人間がどれくらい個人として自立しているか

 

  ≪ 幼児の場合 ≫

「わたし(自我)」がまだ少しなので、母親と一体感があります.母親とのふれあいがあれば幼児の孤立感はなくなります.

しかし、年齢を重ねると・・・

孤立感や個人の意識の拡大とともに、母親との一体感以外の方法で孤立感を克服したい欲求が生まれます.

そこで、どの孤立感を克服する方法を選ぶかは、その人の精神的自立の状況によります.  

 

まとめ

今回は、第2章 愛の理論 から、人間が抱える問題である孤立・孤独について解説しました.

  • 人間の最大の問題は孤立
  • 孤立は不安の源である
  • 人間の最も強い欲求は孤立を克服し孤立の牢獄からの脱出

 

【 孤立感を克服する方法】を解説

第2章 愛の理論 から『人間の抱える問題である孤立・孤独感を克服する方法』を解説しています.

是非、本物の愛を理解・経験するために読まれることをおススメします.

 

 

この記事は、私の解釈であり、内容を省いているところもあります.

ご興味があれば、ご自身でも読まれることをおススメいたします.

最後まで読んでいただきありがとうございます♪

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