韓国ドラマ『恋慕』の世界観が好きで,第2話のあらすじをかなり詳細に記録しています.
時代物は難しく,韓国ドラマは伏線回収が多いので,備忘録に近い内容です.
長文です.何かのお役に立てれば幸いです.
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韓国ドラマ【恋慕】全話あらすじ
あらすじ
前回までのあらすじ
死んだはずの世孫の双子の妹が生きていることに気が付いたハン・ギジュは、再びタミを殺害することをチョン・ソクチョに指示する.
ソクチョは、タミと入れ替わり宮女姿のフィに弓の矢を射る.
第1話のあらすじをご紹介しています
韓国ドラマ「恋慕」 第1話 あらすじ(詳細)
第2話 登場人物
イ・フィ | 双子の兄.世孫 |
タミ | 双子の妹.兄の死後,男装しフィの代わりを務める |
チョン・ジウン | ソクチョの息子 |
イ・ヒョン | 従兄,ウォンサン君の弟 |
チョン・ソクチョ | ジウンの父,ハン・ギジュの腹心 |
ホン内官 | 東宮殿の内官 |
キム尚官 | 東宮殿の尚宮,元嬪宮の至密尚宮 |
ハン・ギジュ | フィの母方の祖父 |
恵宗(へジョン) | フィの父,王 |
シン・ソウン | 吏曹判書シン・ヨンスの一人娘 |
チャンウン君 | フィの叔父,王室の問題児 |
ユン・ヒョンソル | 内禁衛長(王の護衛) |
パン・ジルグム | ジウンの代わりに三開房を運営 |
パン・ヨンジ | ジルグムの妹 |
キム夫人 | ジウンの母,ソクジョの妻 |
ク別監 | 大殿別監,ジウンの情報通 |
大妃 | フィの祖母,王室の最高の年長者 |
中殿妃 | 恵宗の継妃,フィの継母 |
ウォンサン君 | イヒョンの実兄,フィの従兄 |
ジェヒョン大君(王子) | フィの腹違いの弟 |
嬪宮 | フィの生母 |
あらすじ
◎世子嬪妃の部屋の廊下
立ちつくすヒョンソル(世子の護衛)の後ろには、胸から血を流がす宮女姿のフィ(世孫)が廊下に横たわっている.
娘の亡き姿を見て泣き崩れる世子嬪妃は,宮女の少女の頭を撫でると首に痣がないのを見つけ、殺されたのが世孫フィである事に気が付く.
◎正殿前
ハン・ギジュ(フィの祖父)は、フィに扮したタミ(双子の妹・宮女)が落としたサイコロ【恋】を拾うと「庶民の子どものおもちゃであるサイコロを世孫が何故もっているか?」と尋ねる。
そこへ、ソクチョが現れ、ギジュは「あの子を送ったか?」と聞き,ソクチョは「はい」と答える.
ギジュはタミにサイコロ(【不】)を手渡し、今日は外出禁止と命じる.
◎街の橋の上
タミが来るのを待ち続けるジウン.
◎世孫の部屋の廊下
タミはホン内官に「サイコロを渡したらすぐ戻るつもりだった」と謝罪するが、ホン内官は怒りが収まらない.タミはホン内官を追いかけ世孫の部屋に入ると、世子嬪妃が待っていた。
世孫のヨンボを着たタミをみて,世子嬪妃,キム尚宮,ヒョンソルは驚く.
嬪妃はタミに「世孫と入れ替わったことを知るものはいるか?」と尋ね,ホン内官が「世孫とホン内官,タミの3人だけだ」と答える.
嬪妃はタミに「これからお前が世孫だ.このことを口外してはならぬ.死ぬまで誰にも気づかれぬようにしろ」と命じる.
◎夜,世孫の部屋の外
泣き続けるホン内官,戸惑う世孫姿のタミ.
元の場所に戻ろうと部屋を出るタミをホン内官は追いかけ,庭に出る.2人は嬪妃達が歩いているのを目撃する.
◎宮殿の外 世子嬪妃とハンギジュが対面
嬪妃は,フィの死体を見せるように言うハン・ギジュに「父上の命令であれば,私の身内まで殺し父上に捧げる男(チョン・ソクチョ)を疑うのか?」と拒む.
しかし,ハン・ギジュは荷台に横たわっているフィの顔を確認する.
嬪妃は「娘は父の孫であるから,父上の手で弔ってください.」と言うが,ハン・ギジュは「全ては嬪妃と家門のためだ.自分を恨むな」と言って去る.
この様子をホン内官と見ていたタミは,状況を理解する.
◎王宮の外
ジウンは王宮に入りたいが通行証を持っていないので入れない.
塀を乗り越えようと試みていた時に,タミの友人である宮女のイウォルを見つけ,声をかける.イウォルにタミに手紙を渡すよう頼むが,タミは敬老の宴の時から行方不明になったと教えられ,ジウンは落ち込む.
帰宅の途中,父ソクチョに「(タミに)会いに行ったが会えなかった.司憲府の監察である父に探してほしい」とお願いするが,「娘の話は2度とするな」と注意される.
◎世孫の部屋
沢山の膳の食事が並ぶ前で,世孫となったタミは首をたれ落ち込む.
嬪妃が入室してきて,食べたくなくても食べるよう命じる.
全てが嫌になったタミに対し,嬪妃は「お前が投げ出せば,ここにいる皆が死ぬ.」と言う.タミは,暖かい眼差しでタミを見つめるキム尚宮やホン内官を見て料理に口を付ける.
嬪妃はタミの世話は全てキム尚宮とホン内官に任せるから心配するなとタミに伝える.
朝,起床したタミは自ら寝具を畳み,洗顔のお世話係の宮女を驚かせる.
嬪妃はタミは何もせず全てを宮女に委ねるように説明する.
世孫の日課は単純で,まず大殿と交泰殿に行き王と王妃に挨拶をする.その後,東宮殿に行き世子と嬪妃に挨拶をする.
◎大殿
王と王妃が並んで腰かけている.横には世子と嬪妃が座っている.
王妃は世孫に「体調が悪かったようだが大丈夫か?声に張りがない」と声をかけ,世孫に扮したタミはせき込み体調が悪かったふりをする.
世孫の体調を案じる王妃は,煎じ薬を世孫に届けるよう指示する.
立ち上がろうとしたタミは,ヨンボの裾を踏み転倒しそうになり,帽子を飛ばしてしまう.王や世子,内官,女官など室内の全ての人が驚き戸惑うっているところ,王妃が笑い,場を和ませる.
部屋に戻る世孫の行列.世孫のみ違う道を行き,慌てて世孫を追いかけるホン内官.
◎世子の部屋
そんな中,嬪妃がやってきて,全員席を外すように指示する.
嬪妃は「たとえ指を切断しても気にするな.悪いのは宮女だ.絶対に謝るな.周りの者のことは考える必要はない.それが世孫だ.他の者に頭を下げたり,気遣う必要はない.お前が敬意を払うきは王様と世子様だけだ」とタミに説明する.
「間違っていたら謝るべきだ」というタミに対し,嬪妃は「周りの者たちに畏敬の念を抱かせるのだ.そうすることで人を寄せ付けない.生きるために」と言う.
ここから「タミ」を「フィ」と表記していきます
◎弓を練習するフィ
的には当たるがシカの絵には当たらないフィに,突然弓を射る姿勢を指導する「ヒョン」と名乗る少年.
フィは,ホン内官により従兄のチャウン君(イ・ヒョン)と教えてもらい,その場を誤魔化す.チャウン君は,日が近くなったフィの誕生日のお祝いが何か尋ねに来たのだった.
◎世孫フィの誕生日の宴
舞と音楽が奏でられる中,次々と来賓はフィに挨拶をし贈り物を渡す.
来賓客がわからないフィに,ホン内官がそばで名前と関係を説明をし,フィは挨拶の対応をする.亡くなったトヒョン世子の子息であるウォンサン君とチャウン君(イ・ヒョン)の兄弟も挨拶をする.
祖父ハン・ギジュがソクチョを引き連れて世孫フィに挨拶をする.フィは,兄の死体を確認するギジュを思い出され,動揺する.
ギジュは「この朝鮮の運命は世孫様に掛かておることをお忘れなく.私はこれまで通り,これからも命懸けでお守りします」とあいさつをする.
◎フィの部屋
宴の緊張とギジュとの対面で,嘔吐するフィ.
そこへジウンが誕生日の挨拶のため謁見しに来る.
ジウンの顔を見て驚くフィは,慌てて簾をかけ,顔が見えないように隠れる.
ジウンは「ある宮女から世孫が権威や威厳ではなく慈愛を持って民に接する君主の姿だったと聞き,世孫様をお守りするのが私の夢になった.もうじき明国へ留学するが,戻った際は立派な臣下になれるよう励む」とフィに宣言する.
初恋の人ジウンの訪問に涙を流すフィ(タミ)は,「その宮女はタミか?」と尋ね,ジウンは「そうです」と返答する.
フィはジウンに贈るはずだったサイコロを机に置く.サイコロの面は【 戀(恋) 】と【不】.
「ジウンに会ったら渡してほしいと頼まれた.つらい時は助けになる.その子も助けられた」と,ジウンにサイコロを渡す.
ジウンはタミの居場所を知っているか質問するが,フィは知らないと答え,ジウンは退室する.受け取ったジウンの手の中のサイコロは【戀】【期】.
涙を流すフィは立ち上がり,ジウンを追いかける.
◎宮殿の外の廊下
ジウンはハン・ギジュと父が歩く様子を目撃し付いていく.
タミの友人イウォルが父ソクチョにタミの行方を質問するが,ソクチョは会っていないと答える.そして人手が居るので手伝ってほしいと,イウォルを王宮の外れの森に連れ出す.
ソクチョは突然イウォルを剣で斬ろうとするが,ジウンが間に入って止めようとする.しかし,ソクチョはイウォルを斬ってしまう.
◎夜,世孫の宮殿周囲
逃げたフィを探す宮女たち.
フィは,ジウンを追いかけた時に,ソクチョがイウォルを斬るところを見ていた.
暗闇の中,膝を抱え泣くフィ.遠くから世孫を探す声が聞こえる.
ホン内官は,「(フィにとって)誕生会の宴で兄を殺した祖父と対面したことが,どれだけ不安で辛かっただろう.自分はお役に立てず泣くしかできない.」と泣いてしまう.キム尚宮は世孫のためにしっかりするように諭す.
2人の会話を聞いていたフィは2人の前に出てきて,自分のせいで世孫もイウォルも死んだと自分を責めてしまう.そんなフィをキム尚宮は優しく抱擁し「何一つ世孫様のせいではない」と慰める.
◎宮殿内の池の庭
世子嬪妃の後ろについて歩くフィ.
嬪妃は「世孫を授かった時,大きな月が私の懐に入り2つに割れ,美しい真珠になる夢をみた.一つは兄で,一つはそなただろう.子を宿している時はとても幸せだった.」と優しくフィに伝える.
フィは「イウォリが死にました.イウォリを殺したあの者を許すことはできない.そして,あの方(ジウン)のことも.きっと許せないでしょう」と泣く.
嬪妃は優しく抱きしめ「許さなくていい.憎しみも悲しみも胸に秘め生きていくのだ.生きていく力があれば,それで十分だ.すべての罪はこの母がすべて背負う.だから生きてほしい.強い気持ちで生き抜いてほしい」とフィに諭す.
そして母上と呼んでくれたフィに対し,本当にありがとうと伝える.
「肝に銘じなさい.そなたは世孫だ.そなたは特別な子,誰よりも貴い選ばれ師子なのだ.」と伝える.
◎世子嬪妃の寝殿
急いで歩く世子.
床に横たわる嬪妃.そばで泣くフィ.
嬪妃は「すまない.最後まで私が守るという約束を果たせなくなった.ふがいない母の元に生まれつらい思いをさせた.この先も果てしなく続く苦しみの中で,そなたは生きねばならぬ.そう思うと心残りだ.だが私は信じておる.そなたなら必ずたくましく生きてくれると.そなたは特別な子だと.忘れるな.かわいい私の娘よ」とフィに伝える.
世子がやってきて人払いをする.
嬪妃は,世子に世孫を守るようお願いをし,息を引き取る.
◎フィが世子になる式典
10年後・・・
◎世子の宮殿
成長したホン内官が慌てて走って世子の部屋に入ってきて,キム尚宮に風呂敷に包んだものを渡す.成長したフィの後ろ姿.
下女が木綿の胸巻を捨ててしまい,フィは絹の胸巻を用意されていることに冷たく怒る.フィ自ら胸を絹の布で巻き,長い髪と衣装をキム尚宮が整える.
フィはミスをした下女に冷たく注意する.
「知らないことは何もしないのが東宮殿のおきて」と冷たく言い,キム尚宮やホン内官を含めお付きの者の表情を凍り付かせる.
◎三開房(町の医院)
ジルグムが顔のパックをしに来た女性たちに三開房の成り立ちの話をしている.
「ここには15歳で科挙に受かった男.明国で礼部侍郎*の命を救った鍼灸師が居る」*礼楽儀仗・教育・国家祭祀・宗教・外交・科挙などを司掌
女性の1人が命を救った方法は?と質問.
「燕京(*北京の別名)で有名な旅籠の話で・・・」
◎(回想)旅籠
皇帝の即位に貢献した礼部侍郎が食事中に喉を詰まらせた.
それを見た男は,箸を投げ侍郎の胸を突き背中を腕で叩き,詰まらせたものを吐き出させ,呼吸が回復した.
旅籠の店員は「皇帝から褒美をいただくだろう」と男に伝えるが,「侍郎だろうと通行人だろうと同じことをした」と言い去った.
◎三開房
顔の下半分を隠した吏曹判書の娘シン・ソウンが,顔に発疹が出たと医員を探しにやってくる.娘のお付きの者は剣を抜き,ジルグムとその妹ヨンジを脅す.
騒ぎを聞いた医員が現れ,娘に「100人に1人の割合で現れる症状で,薬を飲めば半日で治る」と説明する.しかし,発疹に効く薬の在庫は無く,医院手伝いのジルグムは「在庫はなく,入荷の予定もない」と言う.
娘ソウンは,ジルグムとヨンジの兄妹を人質に,今日中に薬を用意するように脅す.
◎王族の狩り会場
フィをはじめ,フィの叔父チャンウン君,ウォンサン君(チャウン君:イ・ヒョンの兄),フィの腹違いの弟チャヒョン大君は馬を走らせ,鹿を追い,弓で矢を放ち競う.
ウォンサン君は鹿のお尻に矢を当てるが鹿は逃げ続ける.
フィが放った矢は,鹿の頭に刺さり,鹿は倒れ,命中の判定を受ける.
悔しがるチャンウン君とウォンサン君,微笑むチャヒョン大君.
チャンウン君は「サンホン君(亡きトヒョン世子?の間違い?)がいれば,フィは東宮殿から追い出されていた.王様は王妃(中殿妃・フィの継母)に夢中でチャヒョン大君ばかりをかわいがるから悪あがきをしている」と嫌味を言い,ウォンサン君に注意される.
さらに叔父チャンウン君は「私も一頭仕留めてサンホン君を喜ばせてみようかな.女のような顔のやつより男らしい私に目をかけてくださるかも」と言い,フィを挑発する.
フィはチャンウン君はの背後に矢を放ち,驚いた馬が暴れ,チャンウン君は落馬する.フィは「外祖父様のお土産が必要なんでしょう?」と蛇に刺さった弓矢を見る.さらに「次に軽口をたたいたら,叔父上でも容赦しない」と言い,フィは馬を走らせる.
怒ったチャンウン君も馬を走らせ森の中に隠れる.
鹿を狙うためフィの髪留めに向かって,チャンウン君は矢を放つ.
髪はほどけ,体を反った反動で絹の胸巻きが破れる音がする.
髪がほどけたフィを見て,チャンウン君は「女じゃないか?」と疑う.
慌てたフィは森の奥に馬を走らせ,人目を隠れて胸の巻物を整え直す.
足音が聞こえ,下着姿のフィは短剣を握り,音の方向に短剣を投げる.
そこには薬草を探しに来ていた三開房の医員の男が立っていた.
以上 終了です.
視聴時にドラマを更に楽しむためのポイント
- サイコロの文字に注意して観る
- 世子嬪妃(フィの生母)のフィに諭すように話す内容に注意する
- 沢山いるフィの親族(君)達とフィの関係性を観察する (少年から大人に成長するので,初見は誰が誰だかわかりません)
第3話 あらすじ
長文を読んでいただき,まことにありがとうございます.
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