韓国ドラマ『恋慕』の世界観が好きで,第3話のあらすじをかなり詳細に記録しています.
時代物は難しく,韓国ドラマは伏線回収が多いので,備忘録に近い内容です.
とにかく長文です.なにかのお役に立てれば幸いです.
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韓国ドラマ【恋慕】あらすじ・登場人物 全話 ⦅Netflixシリーズ⦆
恋募 あらすじ
前回までのあらすじ
亡くなった兄の代わりに世孫として生きることになったフィは,尚宮や内官に助けられながら,王宮の中を強く生きていく.成長したフィは、王族の鹿狩り時に叔父に髪飾りを矢で射られ、髪がほどけてしまう.髪と身なりを整えようと森の奥に一人でいると,三開房の医官に見られてしまう.
第3話 登場人物
イ・フィ | 世子.双子の兄の死後,男装しフィの代わりを務める |
チョン・ジウン | 侍講院:講書担当の司書 ソクチョの息子,フィの初恋の人 |
イ・ヒョン | チャウン君 従兄,ウォンサン君の弟 |
チョン・ソクチョ | ジウンの父,ハン・ギジュの腹心 |
ホン内官 | 東宮殿の内官 |
キム尚官 | 東宮殿の尚宮,元嬪宮の至密尚宮 |
ハン・ギジュ | 左議政,フィの母方の祖父 |
恵宗(へジョン) | フィの父,王 |
シン・ソウン | 吏曹判書シン・ヨンスの一人娘 |
チャンウン君 | フィの叔父,王室の問題児 |
ユン・ヒョンソル | 内禁衛長(王の護衛) |
パン・ジルグム | ジウンの代わりに三開房を運営 |
パン・ヨンジ | ジルグムの妹 |
ク別監 | 大殿別監,ジウンの情報通 |
大妃 | フィの祖母,王室の最高の年長者 |
中殿妃 | 恵宗の継妃,フィの継母 |
ウォンサン君 | イヒョンの実兄,フィの従兄 |
ジェヒョン大君 | 王子,フィの腹違いの弟 |
第3話 あらすじ
森の中
吏曹判書の娘ソウンからヨンジを人質に今日中に薬草を用意するように脅されていた三開房の医官ジウンは、森の中で薬草を探していた。すると,髪を下ろし下着を整えている女人姿のフィを見つけ、フィから短剣を投げられる.
ジウンは「何も見ていない」とその場を逃げようとするが,王族の武芸の練習の声が聞こえ,獣と間違えられ仕留められてはいけないと一緒に逃げようと声をかける.
フィはジウンに近づき,ジウンの短剣を取り斬りつけようとするが,ジウンに抑え込まれ剣を奪い取られてしまう.
フィの叔父チャンウン君は,フィの馬と衣装を見つける.
ジウンはフィに自分の上着を着せ一緒に逃げる.逃げる途中で,ウォンサン君と兵士たちに遭遇し崖の上で囲まれる.フィは,ジウンに飛び込むように体を押すと,ジウンはフィの腕をつかみ,2人一緒に川に落ちてしまう.
フィは,兵士達に見つからないよう水の中で男を押さえる.フィは水面に上がろうとした時にジウンは水の底に沈もうとしていたため,フィはジウンの腕をつかむ.ジウンは子供の時に少女に助けてもらった記憶と重ねる.
船の上
チャウン君(イ・ヒョン)が,船の上で新品の花の模様の入った筆入れと筆を大事そうに眺めている.筆は,細筆には軸が太く,中筆には細い男性が使うには中途半端なものだった.チャウン君にとって大切な人に渡すものだ.
講武場
ヒョンソル(内禁衛長)は部下から世子が消えたことの報告を受け,キム尚宮とホン内官は苦境に立たされているのではないかと慌てる.ヒョンソルと世子の衣装を持ったホン内官は,森へ世子を探しに行く.
チャウン君が現れ,世子が消えたことを聞く.
森の中
川岸で目が覚めた男は,一緒に川に落ちた女性が見当たらないため死んだのかと心配になる.
フィは,髪を結い一人で講武場の近くに戻ってきた.王とチェヒョン大君,中殿妃の3人が談笑している様子を目撃し,幼少時代を思い出す.
幼いチェヒョン大君を溺愛する王を見て,キム尚宮に「私が生まれた時に父は何と言ったか?私を殺すことに,ご同意したか?”女は必要ない,それゆえ殺さねばならぬ”とおっしゃたか?」と聞く.キム尚宮は「王は先王の王命に逆らえなかった」と答える.
3人の様子を見つめるフィの後ろを弓矢で狙われる.チャウン君に助けられる.ヒョンソルがやってきて刺客を追いかける.遅れてやってきたホン内官から世子の服を預かり,フィは着替えをする.
ヒョンソルが放った矢が身体に刺さった刺客は崖を転げ落ち,ヒョンソルは姿を見失ってしまう.
講武場
チャウン君は王に世子が刺客に狙われたことを報告し,王は内禁衛に刺客を探すように指示をする.
中殿妃は世子の身を案じる言葉をかけ,王宮に戻ることを王に提案する.しかし,フィの外祖父で左議政のハン・ギジュは,助力者がいない限り兵に守られている講武場を出ない方がよいと提案する.中殿妃の父で領議政のチャン・チョングンは自分たちが刺客を送ったと言いたいのかと反論する.ハン・ギジュは世子を狙ったものを必ず見つけるべきと意見する.
刺客の遺体が発見される.それを木の陰で腕を負傷した兵士がみている.
兵士の持つ剣には,割れた木札を付けられている.
遺体で発見された刺客は義興衛の兵で,以前左議政を恨んでいて,世子も殺すと言う姿を目撃されていた.刺客が見つかり,王宮に戻る王族達の中,中殿妃はほくそ笑みながら世子の横を歩く.
ソウンの屋敷
ソウンと囚われているヨンジは医員の帰りを待っている.ヨンジは,医員を約束を守り,医術の腕も秀でている人だと信じている.
ソウンは,ヨンジに殺さず顔を傷つけると脅しているところ,医員が戻ってきて薬草を渡す.ソウンは「薬草は効くのか?」と聞くと,医員は「期待していなかったら待たないだろう」と回答し,ソウンを黙らせる.
ヨンジの縄をほどき心配する声かけをする医員をソウンは見つめる.
大妃の部屋
中殿妃とチャヒョン大君,世子は大妃に挨拶をしている.
大妃,中殿妃,チャヒョン大君は,世子の無事を安心したと述べる.
大妃は王妃も講武場に行ったことを,夫の領分を出しゃばっている.分不相応な場に行くことを控えるよう注意する.
世子には,将来国を治めることになるため用心するよう言葉をかける.
世子が大妃の部屋から出ようとすると,外では内官と宮女達が速やかに整列する.王妃は「東宮殿のお付きは統制が取れている.常に5歩下がったまま付き従って不思議だ」と嫌味を言う.フィは「将来の君主は万事抜かりなきようにする.配下の者に規律を守らせる」と答える.チャヒョン大君は「また一つ学んだ」と笑顔で言うが,フィは返答せず歩き出す.
王妃は「唯一の弟に冷淡すぎる.だから刺客に狙われる.年上だからと偉そうだ」と呟く.
キム尚宮から「王妃を敵にまわさないほうがよいのでは」と提案されるが,フィは「王妃が私を敵視しているだけだ」と答える.
世子の部屋
世子とキム尚宮,ホン内官のみ部屋に入り,キム尚宮一人で着替えを手伝う.
キム尚宮が「講武場で会った男をなぜ生かしたのか?」と聞くと,フィは「薬草を採りに来た薬草売りか医員だろうから,王宮に来ることはない.ことを荒立てたくない」と答える.
王宮内の宮女の部屋
医員が宮女達の顔に鍼灸をしながら,講武場に行った宮女を探して質問をしている.特徴を「色白で小さな顔にこげ茶色の髪,くっきりした瞳は冷たく見えて決断力があるような印象」と伝える.講武場にお供した宮女の中で戻ってこなかった者はおらず,森で出会った女性は見つからなかった.
世子の部屋
フィは夢の中で,王宮の廊下を歩き白い布を掛けられなくなっている兄を見て驚き逃げると,ハン・ギジュが前に立ち「お前は世孫じゃない.お前が死ぬべきだった」と首を絞められるところで目を覚ます.
一人で弓矢の練習をしていると,ホン内官がやってきて,心を落ち着かせる薬をもってこさせるから休むよう促す.
物音に気が付いたフィはホン内官を引っ張りながら木の陰に隠れる.
森で出逢った男が王宮内を歩いているのを見つけたフィは,弓矢をもって男についていく.
男は,宮女を探すために入ることを嫌がっていた王宮に,友人のク別監に頼み忍び込んでいた.門番が交代する前にク別監の手助けで王宮から出ようとするが,警備の兵で出られない.男は王宮の奥に進み,後ろをついてきたフィは,男の背中を弓で狙う.
幼少のころ,女人であることに気が付いた宮女を世子嬪妃から殺すように迫られたがフィは出来なかった.嬪妃は今後もこういうことはあると迫り,嬪妃が宮女を刺したことを回想した.
フィは,男に弓矢を放とうと力を込め狙いを定めると,男は茂みの中の隠し扉から出ようとした.その扉はフィとジウンしか知らない扉であったため,驚いたフィは手元が狂い,男の顔の横に矢を放った.
顔を傷つけた男とク別監は慌てて逃げる.
三開房
三開房に戻るとジルグム兄妹が庭で医員の帰りを待っていた.庭にはソクチョがいた.医員はジウンであった.
ソクチョ:「ジウンが明国から帰っていたことを報告しなかったこと,明国で修学せず無用な技術を学んでいること」を責める.
ジウン:「父親が殺めた人たちの命も救えたかもしれない技術だ」と反論する.
ソクチョ:「いつまであの日のことにとらわれ,人生を無駄にするのか?両親を失望させるのか?」と更に責める.
ジウン:「一生引きずる.罪なき娘を斬った父上の姿は一生私を苦しめる.」と返答.
ソクチョ:「過ぎたことだから忘れ」と言う.
ジウン:「昔父上を尊敬し父親を目指していた.不正義の上に成り立つと知るまでは.」
ソクチョ:「洗練潔白だったお前の祖父の人生は,私には不正義だった.家族の命も守れず実直に生きることが正義なら,不正義を犯しながら生きたほうがマシ.」
ジウン:「自分はそうはいきません父上のようにもお祖父様ののようにも私の人生に口を出さずに,ここに来ないでください.」
ジウンは室内に入り,イウォリを斬った時の父を思い出す.
王宮の外の街
フィは,三開房のジウンに会いにホン内官と外出をする.
ホン内官が「ソン・ホクチョの子ならどうするか?」と尋ねると,フィは「殺す」と答える.「かつて心を寄せた方なのに本心か?」と尋ねられ,フィは「それは重要ではない.チョン・ソクチョの子ならなおさら殺さねば,最も危険な男だから.」と答える
三開房に行くと,ジウンは不在だった.
ホン内官を予約した客だと勘違いしたジルグムは,ジウンのいるホンウォル楼に案内する.
妓楼
ホン内官を追って一人で妓楼に入ったフィは,叔父チャンウン君が侍講院(世子の教育担部署)の文官達と酒を飲んでいた.
チャンウン君は「世子が弱点・隠し事を持っているようだが検討が付かない.講武場で髪がほどけた姿は女人だった.何か知らないか?」と以前女人の雰囲気があるといったピルソン(侍講院の役職名)に質問する.ピルソンは「筆致の線が美しく流麗だったから」と誤魔化す.
侍講院に1人が「深酒はやめましょう」と窘めるとチャンウン君は王族の自分を見下したとして侍講院の者に暴力をふるう.
見物している妓楼の人たちにも威嚇し始める.
騒動の中,フィはジウンに口を塞がれ,部屋の隅に身を隠されていた.
フィは,ジウンの顔を見つめる.ジウンも森の中の女人が男装していることに驚き「講武場で会ったことはないか」と尋ねが,フィは答えず廊下に出ようとする.
ジウンは”この地域のイカれやろう(=チャンウン君)”は避けるべきだと出ることを制止するが,フィは乱暴に廊下に出ていく.
フィはチャンウン君に挨拶をする.
そこで,ジウンはフィが世子である事を知る.
フィはチャンウン君に”王族という地位を利用しむやみに人を殴るな”と王の指示があると注意するが,チャンウン君は「戒めた」と言い訳をする.
フィは叔父を注視している王様・大妃には秘密にすると脅す.
チャンウン君がフィが妓楼にいる理由を尋ねると,フィはジウンを見て「友に会いに来た.ここはもう出よう」と声をかける.そしてチャンウン君に「弓の腕前が上がったですね.刺客の黒幕と見なされ首をはねられたいのならバカな真似は続けろ」と更に脅す.
妓楼の前
フィは「兵士や王族でなければ講武場には入れないはずだが,何を言おうとした?」とジウンに聞く.ジウンは「もちろん入っていない」と答える.
フィはジウンの名を尋ね名前を確認し「いつ明国から戻ったか?」と聞く.
ジウンは自分のことを世子が覚えていたことを喜び,世子への無礼を謝罪し「昔も今も度量が広く立派な人だ」という.
フィは「再び自分の前に現れたらそなたを許さない.私の言葉を肝に銘じよ」と命じる.ホン内官が現れ,2人で離れる.
夜の世子の部屋
机の前に座りフィは,ジウンに森で上着を書けてもらったこと,妓楼で身を隠したことを思い出す.ホン内官は眠れないフィを心配し声をかける.
「チョン・ソクチョの息子を捨て置くのか?世子を知るものだから気づかれてしまったら・・・」と心配し質問する.
フィは「二度と私の前に現れないから心配ない.情けない男になり果てた.世孫(兄)を殺したソクチョの息子だからこそ,ことを大きくできない.再び会ったとしても,あの者は秘密に気づかぬはず.タミを知る者は世子が女だとは思いもしないはず」と答える.
ハン・ギジュの部屋
ハン・ギジュはソクチョに「息子は鍼術に長けていると評判.近く明国の使臣団が訪問しジウンが救った礼部侍郎も同行する.息子が世子の補佐をすれば大きな力となる.」と話す.
ソウンの部屋
ソウンは薬草の代金をジウンに渡し,先日の無礼を謝罪する.
ジウンは「謝るのは自分ではなく顔を傷つけると脅した娘に対してではないか?」と答える.
ジウンは,ソウンに「大切な人か?下働きの者では?」と質問され,「それゆへ手荒な真似をしたのか?顔を傷つけてよいと」と答える.
ソウンは「あの者にも謝罪する」と約束しお茶を進める.ジウンはソウンの顔を間近で確認し,約束を守ってくれると信じてるといい去る.
ソウンはジウンを追いかけ,自分の名前を名乗り,覚えておくように伝える.
三開房
ジウンが三開房に戻ると,兵士たちがジウン,ジルグムとヨンジの兄妹を捕らえる.
フィの書斎
紙に筆を走らせながらジウンを思い出す.そこへチャウン君が現れ,「手になじむはず」と新しい筆をフィの手に握らせる.フィは「本当か?」と新しい筆で続きを書くと,チャウン君は「私の方が世子に合う物を良く知っている」と筆入れも渡す.
ホン内官がやってきて,講書の時間であることを伝える.
フィはチャウン君からもらった筆と筆入れを準備し,ソヨングァンが替わることを伝える.チャウン君は「ピルソンの辞職せい?頻回にソヨングァンが替わることを案じる」と心配する.フィは「こうも良い人材がいないとは」と嘆く.
フィは「新しいソヨングァンはどんな人物か?」と質問すると,ホン内官は「サンホン君(ハン・ギジュ:フィの祖父)が目を付けた若い人材」と答える.
フィは「どれだけ持つか見もの」と言い,講書の部屋に行く.
侍講院
フィが「誉れ高き立派な人材だと聞きました」と声を掛けながら席に着くと,前にはジウンが立っていた.
「世子様の講書を担当する司書のチョン・ジウンです」とあいさつを受け,フィは驚き,2人は見つめ合う.
≪ 終了≫
第4話 あらすじ
最後まで読んでいただき,ありがとうございました.