Amazon prime video 独占配信中のキム・スヒョン主演「ある日~真実のベール」のネタばれあらすじです.裁判や事件の詳細を知りたい方向けです.
平凡な大学生から一夜で殺人容疑者になった男と、真実を問わないどん底の三流弁護士の激しい生存を描いたサスペンスミステリー.
「ある日~真実のベール」全話ネタバレあらすじ
登場人物
登場人物 | |
キム・ヒョンス | 誰よりも平凡な、物静かで真面目な大学生。 その夜、数回の選択がヒョンスの人生を180度変える。 |
シン・ジュンハン | 雑犯だけを選んでいる三流弁護士。合意と執行猶予の道士。 その夜、無実の目つきを持つ容疑者ヒョンスを見ることになる。 |
北部刑務所の人々 | |
ト・ジテ | 北部刑務所の囚人。北部刑務所を牛耳る刑務所の王 |
ペク・ドゥシク | 北部刑務所の囚人。白虎派の組織員。 ボスに忠誠するために故意に事故を起こし、北部刑務所に入った人物。 |
チョン·サンス | 北部刑務所の囚人。アルツハイマーを患っている60代。 無期懲役を言い渡され、長期間服役している人物。 刑務所に詳しい経験が多く、キム・ヒョンスに助言を惜しまない。 |
接骨士 | 北部刑務所の囚人。ト・ジテの右腕。 |
キム・ジョンマン | 北部刑務所の刑務官 |
弁護士事務所の人々 | |
ソ・スジン | ボムハン法律事務所特許チーム所属で入社したばかりの弁護士 |
パン・ミギョン | ポムハン法律事務所の代表弁護士 |
ヒョンスの家族 | |
キム・ジョンジェ | ヒョンスの父でタクシー運転手 |
ホン・エギョン | ヒョンスの母 |
キム・ジス | ヒョンスの妹 |
事件の関係者 | |
アン・テヒ | 検察・部長検事.完璧主義検事 |
パク・サンボン | ソウル中央警察署強力チーム長。退職を3ヶ月残した32年目のベテラン刑事。 その夜の状況、証拠、証人からヒョンスが犯人だと確信する |
ホン・ジョンア | 国立科学捜査研究院の法医官。シン・ジュンハンの元妻 |
国科捜職員 | 国科捜職員 |
カン・ダギョン | 取材記者 |
被害者と被害者の周辺の人々 | |
ホン・グクファ(菊花) | 事件の被害者。麻薬と酒に頼って生きていく妙な雰囲気の美大生。 ヒョンスとワンナイトの後無残に殺される。 |
ユン・ヒョジョン | ググファの元同居人.絶交中 |
オム・ギジョン | 薬の密売人 |
イ・チョルホ | ガソリンスタンドで会った配達人 |
※ 出典:prime video
ある日 第5話 生存
ヒョンスに面会するミギョン.
ミギョンはヒョンスに「凶悪犯罪で量刑10年は軽すぎるのに依頼人に初めて拒否された.法廷で合意を覆すのは自殺行為.こちらの努力を無駄にした.あなたは信頼を失った.この状態で勝訴は?私は抜けるのでご自由に」と言い,ヒョンスの意見を聞かずに留置所を立ち去る.
ヒョンスは不安を隠せない.
ジュンハンは,ネタを掴もうとする記者ダギョンに付きまとわれる.
ジュンハンは他の記者と違う視点で取材しろというと,ダギョンは「人と違うことをするには勇気が必要だけど,大抵は転んで痛い目を見るだけ」と答える.ジュンハンは「ゲーテは“人生は2つしかない.やりたいけどできない.できるけどやらない.」という.ダギョンの現場調査,証拠収集,目撃者への聞き込み全てやったのか?と問いに,「全てやったがクビになった」と答える.
拘置所に戻るヒョンス.
直ぐに白虎会のペク・ドゥシクに絡まれ「タバコを3束持ってこないと喉を斬る」と脅される.
足浴をするジュンハン.
記者から言われた「全て調べたか?」という言葉を思い出し「やってない」とぼやく.そこへ,元妻から明日娘の学校行事に参加するよう電話が入る.
拘置所でヒョンスはト・ジテに会う.
ジュンハンからもらった10万ウォンのカードを渡し,手下から煙草を1束貰う.「1束20万ウォン.1日1個までがルール」と言う手下に,ト・ジテはもう1束渡すよう指示する.
ヒョンスはドゥシクに煙草を渡す.
ドゥシクは煙草が3個ないことでヒョンスの首に刃物を当て殴る.ヒョンスの同室のチョン·サンスが見ており,ドゥシクは「明日タバコ2個を持って来い」と立ち去る.
ヒョンスは夜,自分が首を吊った夢で目が覚め,パニックになる.見つめるサンス.
ヒョンスは父に留置金を送ってもらうように電話し,ト・ジテに煙草を2束貰う.
ドゥシクに煙草を渡すが,ヒョンスを殴り左手のひらにライターで焼く.ジテが現れ,ドゥシクは暴力を止め吸入器をもって立ち去る.パニックで興奮するヒョンスをジテは医務室に連れていく.ヒョンスは傷の手当を受け,吸入器の処方を受ける.医師は記録に残り,裁判に影響すると伝える.
ジテはヒョンスを食堂に連れていく.
食堂では手下がドゥシクを殴っている.ジテはドゥシクに謝るように言うが,みっともないと謝らない.ジテ自らはドゥシクの顔を数発殴り,ドゥシクはヒョンスに手を出さないと謝罪する.さらに,ジテはヒョンスがされたことと同じように,ドゥシクの左手のひらに熱湯をかけ火傷させる.
刑務官が来て,ドゥシクを懲戒房に連れていく.
弁護士事務所でヒョンスの記事が書かれた新聞を見るミギョン.
ミギョンはスジンに「裁判を降りると世間体が悪いため,広告費として5千万ウォンを出すからスジンに担当するように」と指示をする.戸惑うスジンに「勝訴しなくていい.経験になる.裁判はもつれたら意外な結果が出る」という.
ジュンハンは娘の学校で職業体験の特別授業をする.
生徒になぜ罪人を助けるのか?と質問され,ジュンハンは,ジャン・バルジャンを例に挙げ「不合理な判決が下されないように罪人の力になるのが弁護士」と説明する.
事務所に戻ると弁護を引き継いだスジンが待っていた.
ジュンハンはスジンの支払いで3000万ウォン(50%を先払い)で共同弁護を引き受ける.スジンは【国民参与裁判】を提案する.
ジュンハンは拘置所にヒョンスに面会する.
手の傷を心配するジュンハンに,ヒョンスは不注意でケガをしたと答える.ジュンハンは事件委任契約書を出し,今日からお前の弁護人だと伝える.ヒョンスは直ぐに契約書にサインをする.国民参与裁判は1~2か月かかると説明し,動揺するヒョンスに「必死に動くから諦めるな.小さな希望でも逃してはいけない.手を離したら終わり」と励ます.
ヒョンスはト・ジテに呼ばれる.
ジテは刑務官から不良に絡まれた息子を助けたお礼の寿司を渡され,ジテは留置金のカードの束を刑務官に渡している.ヒョンスが助けた方法を尋ねると,ジテはスマホを出し「ヒョンスの妹は校内暴力に巻き込まれ転校し,父親は科捜研にタクシーを押収され配達の仕事をしている」と教える.ジテは脅迫ではなく,ヒョンスに力になって欲しいという.
ジュンハンとスジンは裁判の方針を相談する.
ジュンハンは「陪審員は法の素人で,心で判断する」とアドバイスする.元妻から特別授業のお礼の電話があり,ジュンハンは元妻に頼みごとをする.
ジュンハン,スジン,元妻ジョンアの3人は事件現場で会う.
ジョンアは事件のあった部屋を入念に撮影する.ググファがライムを切ったテーブルの写真を撮影する.勝手口のカギが壊れ閉まらないことに気が付く.
ト・ジテはヒョンスの右肩(利き手と反対側)を脱臼させ外の病院に出す.
ヒョンスは肩整復し包帯固定の処置を受ける.拘置所に戻るとジテの手下は包帯を外し包帯を受け取る.部屋に戻ったヒョンスは,サンスから「使いの理由を知ろうとするな.明日の公判だけを考えろ」と忠告される.ジテは包帯を煮沸し,薬を抽出していた.
パクチーム長は,ヒョンスの証言をもとに防犯カメラからヒョンスたちのタクシー移動の足取りを調べていた.
アン検事は法医に「殺人の直接証拠が足りない」と言い,ヒョンスの掌の傷の写真を見せる.
ジョンアは鑑識記録をみて「(血中アルコール,LSDとケタミンの数値から)記憶がない主張は事実.信用できない証拠もあるが,裁判で使える証拠を調べるには時間がかかる」という.ジョアンがヒョンスに肩入れする理由を尋ねるが,ジュンハンははぐらかす.帰ろうとするジョアンをジュンハンは引き止めビールを勧め,2人は一夜を共にする.
公判の朝.
ト・ジテが裁判用の白シャツを渡そうとするが,ヒョンスは母が用意した青色のシャツを着る.雨の中,裁判所に護送される.ヒョンスのシャツを見たジュンハンは,青は囚人服の色だからと自分の白色のシャツと交換する.
裁判
アン検事は陪審員に「ググファは13カ所の刺創があり,被告は証拠隠滅し,飲酒運転で逃走した.被告は自白せず,犯行を否認し続ける.被告の外見に騙されてはいけない.被害者の名誉を傷つけ,被告人を信じる弁護人も信じるな.この事件は被告人を誰が殺したか」と言う.
動揺するヒョンスにジュンハンは「動揺するな.動かず,話さず,目をそらすな」と励ます.
ジュンハンは「ヒョンスはどこにでもいる平凡な大学生.どんな理由で初対面の女性を13カ所も刺し殺害したのか.真面目そうな青年が犯人なのか? 陪審員は固定観念を捨て.検事の主張が正しいか考えて.ここは被告の潔白を証明する場ではなく,犯罪の事実を証明する場.証明するのは弁護人ではなく検察」と言う.
証人:鑑識
検事は,ルミノール反応を吹き付けたヒョンスの写真を陪審員に見せる.
鑑識は「ヒョンスの体に付着した血痕はググファの血痕.1階で証拠隠滅しようとした」と証言する.
ジュンハンは,「証拠隠滅した割には証拠を残し過ぎているのでは?殺害を意図し犯行して証拠を隠滅しようとしたのか,それとも状況に困惑して突発的に行動したのか」と尋ねると,鑑識は「後者の可能性が高い」と答える.
証人:法医
検事は法医に犯行の刃物を質問する.
証人が「犯行は刃渡り15㎝の片刃ナイフ」というと,検事は証拠品の中の同タイプのナイフを見せる.
証人は「被害者の爪に被告人の皮膚.被告人の体から検出した被害者の血痕.凶器から被害者の皮膚と血痕.これらから被告人が犯人.」という.さらに「被告人の手のひらの傷が直接証拠.被害者を刺した時に凶器が骨に当たって滑り負傷したもの」と答える.
ジュンハンが13カ所刺されたのは何故かと尋ねると,法医は「痴情のもつれによる犯罪」と答える.
ジュンハンは怨恨による犯罪だと念を押し,ヒョンスに面識がないことを確認する.そして手のひらの傷の原因は他にないかと法医に尋ねると,法医はないと答える.
ジュンハンはヒョンスの薬物検査の結果を法医に見せ,法医は「薬物摂取量から心身喪失の状態だったと考える」と答える.ジュンハンは「心身喪失状態で被告の記憶がないという主張は医学的に証明できる」という.
アン検事はイラつき,机の上の資料を叩く.
検事は「検察の被告が犯人と示す証拠が117個も及ぶのに,被告人は“殺していない”“記憶がない”と主張が一貫している.事件現場を見た記憶がないという主張が卑劣かが分かる.陪審員と現場検証に要請する」と発言する.
判事は検事を呼び「なぜ問題を大きくするのか?」と問うと,検事は「国民参与裁判では現場検証は正当な要求で,判断するのは陪審員」という.判事は陪審員に挙手にて現場検証の賛同を確認すると,陪審員全員が挙手した.
現場に行きたくないと動揺するヒョンス.
ジュンハンは「行かないと陪審員の心証が悪い.もう止められないレールに乗った.落ちたら死んでしまう.最後まで行こう」と励ます.ヒョンスは涙を流し,傍聴している両親を見つめる.
3時間後に現場検証が行われた
現場前には“ヒョンスに死刑を”とプラカードを持った人々,献花された物の中に“正義に求刑を”というカードがあり,ヒョンスはそれら見ながら事件の家の前に立つ.
玄関にはアン検事,パクチーム長たちが立っており,雨に濡れながらヒョンスは足がすくんでしまう.
ジュンハンが傘を差しヒョンスの横に立ち,お互いの顔を見る.
気になること
- パクチーム長の事件前の足取り調査は,今後どのように展開するのか?
- ジョアンは,どのように事件証拠を分析するのか.ドアの鍵が壊れていること等
- グクファの友人たちと事件の関係性はあるのか
- ト・ジテはなぜヒョンスを利用するのか
- ジュンハンがヒョンスに肩入れする理由(今回,回答をはぐらかされたが・・・)
感想
ヒョンスーー
ジュンハンがまた弁護人になって本当に良かった〜♪
普通に生活してたのに
目が覚めたら一緒にいた人が亡くなってて
記憶ないのに警察官に自白強要され
拘置所でいじめられ
悪人検事に極悪人扱いされ…
親身になって寄り添ってくれるジュンハン
極悪検事との裁判での戦い
ファイティン!!
ある日 第6話 仮面
現場検証のためグクファの家の前に立つヒョンスとジュンハン
緊張で立ちすくむヒョンスに,ジュンハンは「大丈夫,心配するな」と肩に手を添え繰り返し励ます.ヒョンスは室内に連れていかれる.ジュンハンは家の外に友人が立っているのを見つける.
室内では法律関係者だけでなく,報道陣も多数おり,ヒョンスはさらに緊張する.ジュンハンはヒョンスに「現場検証は勝負ではなく演劇みたいなもの.過激な演出で混乱させられるが一喜一憂するな.観客の視点で見ろ」とアドバイスする.
現場検証の進行はパク チーム長が担当し,テーブルでお酒を呑んだところから説明する.
パクチーム長の説明は,お酒を呑んだ後,ヒョンスが無理やり服を脱がせ,抵抗されナイフで手を刺し,無理やりベッドに連れていき,ナイフで刺したということだった.ヒョンスは,刑事の実演を見ながら,自分が殺したことを想像し,呼吸ができなくなり,気を失って倒れてしまう.
ジュンハン,記者ダギョン,スジンの3人は屋台でお酒を呑む.
ジュンハンはダギョンに「死ぬほど苦しんでいる人にフラッシュを浴びせる奴はクソ」と愚痴る.スジンは酒に酔いふらつきながら歩くジュンハンを心配する.
病院で処置を受けるヒョンス.
パクチーム長は「気を失ったことは演技だと思っている.お前のような仮面をかぶった奴の仮面を剥がして30年.最後はお前だけだ」とヒョンスに言う.
ジュンハンは弁護士事務所で目を覚ます.全身にアトピーが出ていた.
裁判所に護送されるヒョンス.
ジュンハンはヒョンスに,スジンに今日の裁判の担当を代わることを謝罪する.スジンは弁護士になって初めての裁判だが一生懸命頑張るとヒョンスの目を見て話す.
公判
証人:ヒョンスを飲酒運転で捕まえた巡査
巡査は検事に対し「ヒョンスの目が泳ぎ,酒臭かったから飲酒を疑った」と証言する.
スジンが質問をしようとする.驚くアン検事.
スジンが質問しようとすると,自分のスマホが鳴り慌てる.
スジンは「規定通りに水を与えたか?充電切れで検査できなかった.逮捕状はあったか?緊急逮捕だったか?」と質問すると,巡査は全ていいえと答える.
スジンは「アルコール検査せず任意同行した.しかも警察署に行かず事件現場に行った.巡査が行った違反行為はいくつあるか?」と陪審員に問いかける.
証人:ヒョンスを警察に同行した警察官
検事は,ヒョンスの“その子は死んだんですか?”と言った画像を見せる.
警官は「その時は深く思わなかったけど,凶器を見て被害者が死んだことの確認だったと思った」と証言する.
スジンは「ヒョンスはなぜそのようなことを聞いたのでしょう?」と質問する.
警官は「被害者が生きていたら困るから」と答える.
スジンは「心配したのでは?」と質問すると.警官は「心配そうじゃなかった」と答える.
スジンが当時の警官は被害者を気の毒に思ったか?と質問すると,警官は口ごもる.
スジンはドライブレコーダーの映像を見せる.
警官は,通報時刻4時,刺し傷が13か14カ所という数字でロトの番号を決めていた.
スジンは判事にロトの紙を見せる.
証人:高校時代の担任教師
検事は,ヒョンスが高校時代に転校勧告を受けたことを確認する.
教師は,ヒョンスが友人を階段から突き飛ばし,気を失った友人を殴り,歯を2本折る大怪我を負わせたと証言した.
スジンはヒョンスに何があったか話すよう諭す.
ヒョンスは父を見つめ,「父がタクシー基本料金の値上げのストライキをした.友人は300ウォンの値上げでみっともないとバカにした.その日から“300ウォン”と呼ばれ,からかわれた.父が知ったら傷つくと思ったから,学校側に言えなかった.」と答える.
スジンの当時のことを後悔し反省しているか?の問いに,ヒョンスは「僕の過ちだった.友人に謝罪して許しを請いました」と答える.
スジンは「私は今日初めて法廷に立ったので,小さな過ち(スマホが鳴る)を犯した.大学,ロースクール,司法研修と何度も模擬裁判をしたのに.水を提供しなかった警官,ロト番号をきめた警官,父を侮辱され友人に暴力をふるったヒョンスを罪に問えますか?」と言う.
さらに「検察は今日,この法廷で犯行の直接証拠を提示できず,被告の人格を否定しただけ.“その子は死んだんですか”の一言だけで有罪と決めつけるのは常識的で合理的か?私は“いいえ.違います”と自信をもって言えます」と陪審員に訴える.
傍聴席の人々も納得しうなずく.ジュンハンはスジンの弁論を見守り微笑む.
ジュンハンはヒョンスに面会する.
ジュンハンはヒョンスに寝室の果物に記憶があるか,画像を見せる.ヒョンスは「食べていない.ナイフは寝室ではなく,キッチンの物を持って行った.」と答える.ジュンハンは麻薬の入手先を知っているか尋ねると,ヒョンスは知らないと答える.
ジュンハンが同居人のユン・ヒョジョンを問うと,ヒョンスは喧嘩して絶交し出ていったと聞いたことを答える.
ジュンハンは「陪審員の気持ちは動き始めている.辛いだろうが頑張れ」と励ます.
ネット記事では“直接証拠を提示できなかった検察”“新人弁護士が検察に反撃”“菊花殺人事件 起訴に問題が?”と話題になっている.
拘置所に検察の捜査が入る.
検察は,過去1カ月以内に外部診察に出た者のリストの提出を求める.検察はヒョンスが外出したことを見つけ,目を付ける.
検察はト・ジテに,「エース病院の整形外科はお前の子分だった.麻薬捜査部が目を付け泳がせていた.ヒョンスは肩を脱臼し,数日前に診察した」と言う.
ヒョンスは検察から「外部の病院から麻薬を運んだでしょう?あなたは整形外科医から麻薬を受け取った」と聞かれ,「治療しただけ.どうやって麻薬を運んだんですか?」と質問し返す.
検察は笑いながら「無知なのか,ふてぶてしいのか.包帯に麻薬が含まれていた」と教える.さらに「ト・ジテを捕まえにきた.ト・ジテが口を割って,ヒョンスが黙っていたら罪を全部かぶる.裁判中なのに検察に悪い印象を与え不利になる.」と脅す.
ト・ジテを対応する検察は「お互いに損しない解決を.」と言う.
ト・ジテは「ここには裏切る奴と裏切られる奴の2種類しかいない.俺は誰も信じないから裏切られない.」と答える.検察が別の拘置所に移すと脅すと,ジテは「上の許可を取ってきたのか?悪事に手を染めていない刑務官がいないと?所長は7回代わった.次長,局長,あんたの上の大勢の人が潔白だと?」と脅し返す.
そこへ検事に局長から電話が入る.ヒョンスを調べていた検察が渋い顔して部屋に入ってくる.
検察が手ぶらでは帰れないと言うと,ジテはメモとペンを渡す.検察は口座番号を書く.
美容室でカラーリングするユン・ヒョジョンに,ジュンハンはググファとケンカし絶交したことを尋ねる.
ヒョジョンはケンカも麻薬も知らないと答える.ジュンハンは「髪を染めてもいくらでも調べられる.ググファを殺したのは君?事件当日のアリバイは?2年間同居し麻薬を使用した中で,直前に絶交した君は最有力容疑者.捜査対象になり拘留される」と言と,ヒョジョンは「事件の1週間前から家には行っていない」と答える.
ジュンハンは「絶交したとはいえ,事件があったのに家に行かないのはおかしい.犯人か犯人を知っているかのどちらかだ」と言う.
ジュンハンはググファに薬を渡していたオム・ギジョンの肉屋を尋ねる.
ジュンハンは,「あの日ググファが君に電話した理由と,君がどこで何をしていたか」と尋ねる.ギジュンは何の話と知らないふりをする.
ジュンハンは「病院で薬をもらえなくなってから取引を?あの日会う約束をしていたが関係ないと?」と問う.ギジュンは「殺したとか,あり得ない.誰から自分の名前を聞いたのか?」と詰め寄る.
ジュンハンは一旦店を出る.そして,ギジュンが電話を切っている店の中に戻り,録音中のスマホを回収していく.
ジテに呼ばれるヒョンス.
ジテは「塀の外も中も全てカネで解決できる.刑務官も監察官もカネのためなら動く.意外に口が堅いだな.父に電話してみろ.タクシーを返した」とヒョンスに電話を渡す.ヒョンスが父に電話すると,ちょうどタクシーが戻ったところだった.ヒョンスはジテにお礼を言うと,ジテは携帯をあげると言う.
ヒョンスは夜,携帯電話を眺め落ち着かず眠れない.
ジュンハンとスジンは録音内容を確認する.
“チクりやがって.俺が黙っていると思うか?お前もグクファに会う予定だっただろ.警察に言えばお前も俺もヤバい.俺はグクファとは寝ていない.”と言う内容.
スジンはヒョジュンとギジュンを証人として召喚することにする.そして,事件当日のヒョンスの移動経路の防犯映像のデータを出す.
ジュンハンは足にお灸を据えながら,防映映像を確認する.
ガソリンスタンドで話かけた配達員が,タクシーを追い,漢江で並んで座るヒョンスたちを見ている画像を発見する.
ジュンハンとスジンは配達の会社を尋ねる
画像に映っていた配達員イ・チョルホは,先月グクファに配達をし,退職していた.チョルホは性犯罪歴のある監視対象者で電子足輪を隠していたためクビになっていた.
公判
証人:パクチーム長
チーム長は,「計画的な犯行と示す理由として,“ヒョンスがタクシーのドライブレコーダーを切ったこと”“グクファを獲物として狙たこと”“凶悪で巧妙な殺人犯のパターンに似ている”,ヒョンスが,逮捕されるまで通報せず黙っていたことで,罪の意識を持たず証拠隠滅を謀り凶器を隠し逃走した」と証言する.
ヒョンスは突然「違う,殺してもいないのに,なぜ罪の意識を?」と言う.法廷で不利になる行動だからと制するスジンに「誰も信じてくれない.僕は事実を話しているのに,なぜ無視を?黙っていたら,みんな刑事さんの言葉を信じる.僕の話は事実で,刑事さんは一般的な主張.僕は殺していない.殺人犯じゃない」と訴える.判事に自重するよう言われ,ヒョンスは止める.
パクチーム長は「この行動こそ殺人犯が持つ暴力性」と証言する.
検事はヒョンスが証人として陳述するよう提案する.
スジンは興奮状態のヒョンスを制するが,ヒョンスは証人席に立つと言う.
ジュンハンは“ユミン鉄鋼”を訪れる.
チョルホは,「生意気な女に吸殻を投げられただけ,タクシーを尾行したのではなく,ただ出発した.グクファの家に配達したかもしれない」と言う.ジュンハンは「彼女を知っていて尾行した.怪しく思うのでは?」と言うと,チョルホは問題があるなら警察が来ていると答える.ジュンハンは「住居侵入と強姦の前科を持つヤツが被害者を尾行し一切関係ないと?」と言うと,チョルホは斧を持ち「ここへは一人で?」と聞く.
ジュンハンが「法廷で事件当日のアリバイを証明する必要がある」と言うと,チョルホは持っていた斧を投げつけ,壁に刺さる.
公判
検事はヒョンスに「自分は誠実だと思うか?」と問うと,ヒョンスは「誠実な方だと思う」と答える.
検事は誠実な陳述を期待しますと言い,「タクシーを乗った時,父の許可をもらったか?タクシーの免許は?違法運転ですね」と言う.首をかしげ重要な質問じゃないと言うヒョンスに,検事は「違法運行で父は職を失うかもしれないのに重要じゃないと?」と言う.
ヒョンスが「浅はかでした」と答えると,検事は「他人の命を脅かす人ですか?違うなら,なぜ違法薬物を服用し泥酔状態でタクシーを運転した?なぜグクファを乗せた?」と質問する.ヒョンスは勝手に乗ってきたと答える.
検事は「ランプの付いたタクシーが止まれば人は乗る.客が男性だったら漢江に行く?」と質問すると,ヒョンスはいいえと答える.
検事は「彼女と一夜を共にしたかったから.彼女が魅力的な女性だったから,お酒と麻薬で我を忘れてしまった.グクファは嫌がったが,強行したのでは?家に招かれ薬をもらい欲求を抑えられなかったのでは?」と問いただすと,ヒョンスは答えられない.
検事は「彼女は信じていたから,デートし家に招きお酒を呑んだ.被告人は性的な獲物と考えた.」と言う.ヒョンスが,なぜ事件と関係ないことを聞くのか?と問うと,検事は「不利になりそうな質問に157回も“分かりません”と答えたのはなぜ?」と言うと,ヒョンスは「弁護士がそう言えと」と答える.
検事は「ググファの死について話さないのは,彼女を殺したから.遺体を発見し困惑して現場から逃走したと言うが,現場に戻ったヒョンスは上着を取り,証拠をふき取り,凶器のナイフを持って再び逃走した.パニック状態でそんな行動がとれるのか?」と言う.さらに「凶悪な殺人犯が証拠隠滅を謀ったように見える.なぜ“その子は死んだのか”と尋ねたのか」と問う.
ヒョンスは「グクファが死んだことが,僕の勘違いならいいと思って」と言う.
検事は「救急車を呼ばなかった理由は?」と問うと,ヒョンスは「怖かった.僕が犯人と思われることが」と答える.
検事は「血を流して倒れている被害者より,自分が殺人犯にさらされることを心配した」と問いただすと,ヒョンスは「そう見えますね」と答える.検事は「救助せず逃げた.被害者を発見した時どんな気分だったか?被害者をおいて逃げた時は?被告人は自分に不利な質問には質問を貫いてきた.被告人は最初から無実を主張してきた.事件現場から逃げ,再び戻り証拠隠滅を謀り,飲酒運転で2度目の逃走を謀った.119番に電話をかけ,救急要請していれば助かったかも.たった一度の機会をあなたは自分のために消してしまった.それでも無実と言えますか?」と問う.
さらに「自分が誠実だと言う被告人に最後の質問をします.あの日の夜,グクファさんを殺害しましたか?」と問う.ヒョンスは「もう分かりません」と泣きながら答える.
血だらけのグクファの指がかすかに動く.
最後まで読んでいただき,ありがとうございます!