韓国時代劇『内命婦(王妃、後宮/側室、宮女)、外命婦、王女』についてシンプルに品階など用語の解説しています。
ご活用しただけたら幸いです。
内命婦(ネミュンブ)とは
朝鮮時代に宮中で公務に就いた女官の総称です.
最上位の王妃、世子嬪から王の側室、尚宮、女官が所属しています。
- 中殿(王妃):統括的立場
- 内官 (ネグァン):王の側室(後宮)
- 宮官 (クングァン):王や王妃、後宮らの世話、王宮内での仕事をする宮女
品階のある者だけ所属し、雑用係などは所属しません
王妃の呼称
王妃は王族のため品階はありません。
ドラマでは、色々な呼ばれ方があるので整理してみました。
王妃 【ワンビ・왕비】
国王の正妻を表す
王后 【ワンプ・왕후】
王の正妃に対する称号
中殿 【チュンジョン・중전】
本来は、王妃の居所である中宮殿の略称
国母 【クンモ・국모】
王妃は国家・国民の母の位置付けのため
継妃 【ケビ・계비】
正妃が死去・離縁後に、新たに迎えた正妃を指す
正妃 【チョンビ・정비】
王の妻の中で最も序列の高い者を指す
元妃 【ウォンビ・원비】
正妃のこと
個人的に、暴走する王妃に尚宮が困って”マ~マ~”と呼ぶシーンが好きです
▷▷王族の呼称一覧はコチラをどうぞ
後宮(側室)の品階
後宮は王の側室達の総称です
中殿(王妃)は品階はありません
- 内官(後宮)の品階は、嬪(正一品)以下淑媛(従四品)までです.
- 品階は、1つの位に『正』と『従』に分けます。
『正』の方が上位の関係です。
- 嬪(ピン)/正一品
- 貴人(クィイン)/従一品
- 昭儀(ソウィ)/正二品
- 淑儀(スギ)/従二品
- 昭容(ソヨン)/正三品
- 淑容(スグョン)/従三品
- 昭媛(ソウォン)/正四品
- 淑媛(スグォン)/従四品
内官の人員は品階ごと一人なので、合計八人になります。
王の寵愛を受けると品階が上がります
承恩:宮女が王のお手つきになり、後宮に入った者
後宮の品階 一覧
尚宮(サングン)
官宮の役職のひとつです。
複数の尚宮がおり、【特別尚宮】と七つの部署に応じた【一般尚宮】に分かれます。
官宮は、正五品の尚宮(サングン)から従九品の宮女まで
▷詳細はコチラです
【女官/官宮(尚宮・宮女)】用語解説
外命婦(ウェミョンブ)
外命婦(ウェミョンブ,외명부)は、王や世子(皇太子)の娘、宗親(王族)らの妻、文武官の妻のことです。
宗親(王族)らの妻や、文武官の妻は、夫の官職に応じて爵位を受け、所属します。
- 府夫人(正一品)
”大君の妻”と”王妃の母” - 奉保夫人(従一品)
王の乳母
王女
王の娘である王妃も外命婦に所属します。
子どもは母の身分を引き継ぐため、母が正妻(嫡出)か側室(庶出)かで身分も区別されます。
品階はどちらも無階です。
- 公主:母が王妃である王女のこと
- 翁主:母が側室がある王女のこと
世子の娘
世子の娘も外命婦に所属します。
品階はあり、母親の違いで階級が異なります
- 郡主:母が正妻(嫡出)正二品
- 県主:母が側室(庶出)従ニ品
外命婦の品階 一覧
まとめ
韓国時代劇『内命婦(王妃、側室、宮女)、外命婦、王女』について用語を解説しました。
中殿/王妃と後宮/側室のバトルや、後宮同士の権力・寵愛争いの意味が少し理解できますね(笑)
ドラマ楽しんで視聴していきましょう♪
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
▷韓国時代劇の用語解説の記事一覧
▷時代劇関連の記事