著書『愛するということ』 愛する能力を高める方法 【解説】

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愛するということ 要約 解説読書まとめ
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2020年出版のエーリック・フロム著 改訳・新装版「愛するということ」を要約・解説しています.

愛って何でしょう?
改めて考えたら...言葉で表現するのが難しいものです.愛を表現するのも難しいですし.

愛することを失敗する原因』『愛とは』『愛する能力の高め方についてまとめています.
愛し愛されていきましょう♪

「愛するということ」本の概要

著者:エーリック・フロム
訳者:鈴木 晶
出版社:紀伊国屋書店
発売日:2020/8/28
本の長さ:212ページ
寸法:13.5×1.8×19.5㎝

kindle版.
本の長さ:154ページ
ファイルサイズ:1007KB

Amazon.co.jp: 愛するということ eBook : エーリッヒ・フロム, 鈴木晶: 本
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本を超要約すると 【 「愛される」ではなく「愛する」が重要.愛する技術を練習しよう 】です.

恋愛テクニックのマニュアル本?

違います!

真面目に「愛すること」を語っています

要約・解説

 愛を学んだ方が良い理由

著者は,愛ほど大きな希望と期待とともに始まりながら,決まって失敗に終わる活動や事業は,他にはない..だから,愛することを失敗する原因を調べ,そこから愛の技術を学びましょう!と述べています.

愛を学ばない理由(愛することを失敗する原因)

  1.  愛する能力より「愛されること」が重要
    自分という商品の価値を高めることに視点を置いているため,愛する能力より愛されることが重要と考えるとしています.受け身の状態です
  2. 自分の愛する能力ではなく,「対象の問題」という思い込み
    人は愛することは簡単だが,愛するにふさわしい相手,その人に愛されたいと思えるような相手を見つけるのは難しい!と考えます.
  3.  最初の体験『恋に落ちる』と持続的な状態『愛する人とともに生きる』を混同している
    恋に「落ちる」という最初の体験である心が躍り,胸のときめきく瞬間を奇跡的な瞬間を愛していると勘違いします.しかし,親しくなるにつれ,奇跡は消え,反発,失望,倦怠感が訪れる・・・お互いに夢中で,頭に血が上った状態を愛の強さの証拠だと勘違いしているからです.

 

⇓ 詳細な解説はコチラにあります!

『愛がうまくいかない理由』を解説
なぜ愛がうまくいかないのか?その理由について解説.著書「愛するということ」をもとに、大きな原因3つをご紹介しています.

 

 愛の理論

「愛する技術を習得するため」に,まず愛について理解することが必要です.

孤立・孤独について

人は孤立すると不安な気持ち生まれます.
人間にとって最大の解決したい問題は,孤立を克服し,孤独から脱出することです.

この問題の解決する唯一の方法はです.
しかし,人は愛することについて勘違いしているため,間違った方法で愛しようとします.

②愛する理由【孤立・孤独とは?】を解説

間違った孤立から克服する方法

多くの人が,集団・社会に同調し,同じ生活をすることで孤立から克服しようとします.この方法では孤立感を解消しているようでできず,孤独感も解消できません.

他にも孤立から克服する方法はあります.

  • 孤独感から抜けるため興奮状態になる
  • 孤独から克服するため,集団に同調する
  • 孤立から生じる不安を和らげるため,型にはめた生活をする
  • 一体感を得るために創造的活動をする

③【外の世界との孤立を克服する方法】を解説

孤独から脱却する間違った方法

孤独から脱却する間違った方法は,服従・支配の関係で愛を表現する方法です.

服従・支配の関係
一見一体化しているようで.一体化していません
依存し合っている状態で,感情面では一体化はできない状態
  • 服従している側の人
    服従する人にとって支配者は,自分に指図し,命令し,保護してくれる人物です.
    自分の人格を捨て,自分の外にある人や物の道具に同化します.
    自分で決定する必要も,危険を冒す必要もなくなり,ひとりぼっちになることもありません.
  • 支配している側の人
    自分の孤立感や閉塞感から逃れるために,他人を支配し,自分の一部にしてしまおうとします.自分を崇拝する他人を取り込むことによって,自分自身を膨らませることができるからです.

同じひとりの人が,別々の対象に対して,支配者にも服従者にもなります.

④【孤独を克服する方法は愛】を解説

本物の愛

孤立から克服し,孤独から脱却する方法は本物の愛しかありません.

本物の愛
人と人とを結びつける力.
自分自身のままであり,自分の全体性を失われない.
成熟した愛においては,ふたりがひとつになり,しかもふたりであり続ける

 

  • 愛は,自由でなければ実践できず,愛を強制することはできません.
  • 愛はポジティブな感情(能動的感情)は自分の内側から湧き上がる感情です
    (ネガティブな感情(受動的感情)は自分の外側に反応し出てくる感情)

愛は能動的な感情であり,能動的な行動

愛は『落ちる』ものではなく,『自ら踏み込む』もの.
愛は与えること(能動性)で,もらうこと(受動性)ではない
愛はあたえること

人は,他人に物質ではなく 【 自分自身,自分の一番大切なもの,自分の生命 】を与えます.
与えることは自分の生命力の行動な表現です.

自分の生命を与える

他人を豊かにする

自分を活気づける

他人を活気づける

お互いに相手の中に芽生えさせた喜びを分かち合う

たがいのために生まれた生命に感謝する

『愛とは愛を生む力であり,愛せなければ愛を生むことはできない』

与えるという意味で...人を愛せるかどうかは,その人の人格がどれくらい発達しているかによります.支配・服従関係のような依存心,他人を利用しようという段階を卒業し,人格が生産的な段階に達している必要があります.

自分の中にある人間的な力を信じ,目標達成のために自分の力に頼ろうとする勇気(愛する勇気)を獲得していることが大切です.

⑥【愛は与えるもの】を解説

愛の性質

愛は,その人を知り,尊重し,責任をもって配慮した行動を与えることです.

例えば,人が怒りの言動をぶつけてきたとします.

「なぜ怒っているのだろう?」と気遣いの心で,その人の心を知ろうとする

その人の確信部分に不安,心配,孤独,罪悪感があると分かる

怒りの態度がその心の表れだと捉え,その人の苦しみだと理解

その苦しみを尊重し,配慮する行動ができる

愛することができる人

愛を生み出せる性質を持っている人が,愛することができます.

  1.  自立している人
    (自分の力で生産的に発達できる人)
  2. 愛をクレクレ言わない人 
    ( 自分が愛による働きかけをしたモノ以外を求めない人)
  3. 自分でコントロールせず客観性・信じる力・信念を貫く勇気を持っている人
    (全知全能というナルシズム的夢を捨てた人)
  4.  自己で満たされた謙虚さを持つ人
    (純粋に生産的な活動からのみ得られる内的な力に裏打ちされた謙虚さを身に着けた人)

この性質を育てることが,愛する技術・能力を高めることに繋がります

⑦【愛における配慮・責任・尊重・知】を解説

愛する技術を高める方法

愛を生み出す性質を育むために,5つの技術・能力を高める必要があります

① 規律  ② 集中力  ③ 客観性   ④ 信じる力   ⑤ 愛する勇気

これらは日常生活の中から,意識して高めましょう.

規律

愛は能動的な行動で,技術が必要です.
技術は,規律正しく行わないと技術は上達しません.
気分が乗っている時だけ練習するのでは,楽しい趣味の範囲から超えません.

自らの意思を表現するために,良い習慣を継続させることがポイントです.
・現実逃避的な活動は最低限に抑える
・『楽しい』気持ちを基本とする生活行動をする

寝る前のSNSなどは楽しいのですが,気づくと夜更かしで寝不足になり翌日の生活に影響がでます.現実逃避的な活動は最低限にするのが良いのでしょう.
『楽しい』気持ちを基本とする生活行動をすることも,規律を身に着けるポイントです.人から押し付けられたことは嫌々行動するので続き無いからです.

 集中力

一人でいることができること = 人を愛するための必須条件です.

集中力が高まると,① 自立することができる,② 相手の話を真剣に聞き,相手を知ることができるようになります.

集中力と高める方法

  • 瞑想(朝晩20分)
  • 日常生活の中でも,真剣に行動を集中して行うという方法
    社会の中ではSNSなど誘惑が多くあり,本を読んでいる時でも意識が散漫になりがちだからです.

集中して相手の話を聴くことは,次の相手を客観的に見るために大切な能力です!

 

 客観性

客観性とは,人や事物をありのままに見ることです.
客観的に見る力は,「相手のありのままを受け止める」という愛する能力になります.

人は,自分の知っている世界から,欲望と恐怖によって作り上げたイメージを現実として判断します.その自分の考えを含んだイメージで物事を捉えることから抜けることが大切です.

  • 客観的に考える能力を理性といいます.
  • その理性の基盤となる感情面の姿勢が謙虚さです.

謙虚さと客観性,理性を育てるためには,日常の場面で自分が客観的でないか気づく練習をする必要があります.

 

 信じる力

自分を信じる力,相手を信じる力が愛する能力には必要です.

  • 「他人を信じる」こと
    相手の基本的な態度や人格の確信部分・愛が,信頼に値し,変化しないものだと確信すること
  • 「自分を信じる」こと
    「私は私だ」という確信を支えている芯.
    どんなに境遇が変わろうと,意見が変わろうとその芯は生涯を通じて消されることなく,変わることもないと言う確信をもつこと

人には2種類の信念があります.

  • 『根拠のない信念』
    ある権威,多数の人々がそう言っているからという理由で何かを真実と思うこと
  • 『理にかなった信念』
    自分の思考や感情の経験にもとづいた確信
    この信念が自分・他人を信じるための信念となります.

 

【 自分の愛は信頼に値するもの,他人の中に愛を生むことができるという信念】を信じることができる力が必要.

 

愛する勇気

愛されるには,愛する勇気が必要です.

勇気とは,あえて危険をおかす能力で,苦痛や失望をも受け入れる覚悟です.

人は意識のうえでは愛されないことを恐れるが,ほんとうは無意識のなかで,愛することを恐れています.

愛する価値がいちばん大事なものだと判断し,思い切ってジャンプし,その価値に全てをかける勇気をもつこと

自分はいつ,どんなところで信念を失うか,どんな時にずるく立ち回るか,それをどんな口実で正当化しているかを振り返ることが,愛する勇気を持つ第1歩となります.

 

まとめ

今回,2020年出版のエーリック・フロム著 改訳・新装版「愛するということ」を要約・解説しています.

  • 愛するには,愛が失敗する原因を知り,愛するための練習が必要
  • 愛は『自ら踏み込む』もので,愛は与えること
  • 愛する能力は,① 規律 ② 集中力 ③ 客観性 ④ 信じる力 ⑤ 愛する勇気
  • 『愛すること』には,日常から愛する能力を育むことが大切

 

私には難解な本でした.
愛の理論や,愛する能力を高める方法を理解できた時に,恋愛だけでなく,この世界の人間関係が理解できたような気がします.

 

この書著にご興味を持たれたら,ぜひ読まれることをおススメします.

最後まで読んでいただき,ありがとうございます!

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