今回は韓国時代劇に登場する『王宮の建物』を宮殿と呼称をまとめています。
大殿、正殿、便殿の違いが分からなかったので、王宮に関する建物名を調べてまとめてみました。
4大王宮(景福宮・昌徳宮・昌慶宮・徳寿宮)は現在のソウル(漢陽)にあります。ソウル旅行の際の参考になるようにもまとめています。
ご活用していただけたら幸いです。
朝鮮王朝時代のドラマを楽しむためにまとめたので、誤認している可能性もあります。ご了承ください。
王宮の建物
闕 【궐、クォル 】
宮殿のことを示す
大闕(テグォル)、宮闕(クングォル)など呼ばれる
大殿【대전、テジョン】
王が暮らしていた建物。
王を示す呼称でも用いる。
中宮殿 【중궁전、チュングンジョン】
王妃が暮らしていた建物。中殿ともいう。
王妃を示す呼称でも用いる。
東宮殿 【동궁전、トングンジョン】
世子が暮らした建物。東宮ともいう。
世子を示す呼称でも用いる。
大妃殿 【대비전/대빗전、テビッチョン】
大妃が暮らしていた建物。
正殿 【정전、チョンジョン】
王と臣下が一堂に会して政務を執る建物。
具体的は、景福宮における勤政殿、昌徳宮における仁政殿のこと
便殿 【편전、ピョンジョン 】
王が日常の政務を執る建物。
寝殿 【침전、チムジョン】
王が日常生活を営む際の建物。
皇宮 【황궁、ファングン】
王宮。宮殿。
君主が皇帝を称していた時期の王宮の呼称。
皇后殿 【황후전、ファンフジョン】
皇后が暮らしていた建物。
君主が皇帝を称し、王妃も皇后と称していた時期の名称。
東温突 【동온돌、トンオンドル 】
王の寝殿の東側に位置する部屋。
西温突 【서온돌、ソオンドル 】
王の寝殿の西側に位置する部屋。
品階石 【품계석、プムゲンク】
正殿の前庭に、官職の序列を刻んで、中央の通路を挟み左右に建てられた石。
建物に近い方から序列の高い順に並べられ、国家儀式の際に文武官が整列すべき位置を示しました。
画像引用:konest
浄業院 【정업원、チョンオボン】
高麗・朝鮮時代、王の死後に、その王の王妃や側室であった女性たちが、出家して余生を送るために作られた施設
王宮に関する用語
行宮 【행궁、ヘングン】
王が外出する際の仮設の居所。
入宮 【입궁、イプクン】
王宮の中に入ること。参殿、参内とも言う。
女性や女児が、王や王子の妃や側室、あるいは女官になるため、王宮に入ることも示す。
入闕(イプクォル)ともいう。
出宮 【출궁、チュルグン】
王宮の外に出ること。
妃や側室の座を剥奪されたり、女官を罷免されたりして王宮の外に帰されることを示す。
還宮 【환궁、ファングン】
外出から王宮に戻ること。
宗廟 【종묘、チョンミョ】
王室の祖先の霊を祀ってあるところ。
漢陽(現在のソウル)にある朝鮮王朝の歴代の王と王妃の位牌を祀ってある建物。
画像引用:阪急交通社HP
社稷 【사직、サジク】
王が国家の安寧を祈願して祀った土地の神と五穀の神。
国家、朝廷のことを示すことで用いる。
宗廟社稷 【종묘사직、チョンミョサジク】
王室の祖先の霊を祀る場所と、王が祭祀を行った土地と五穀の神。
王室と国家、国家自体を示すことで用いる。
景福宮の建物
景福宮 【경복궁、キョンボックン】は、漢陽(現在のソウル)にある朝鮮王朝時代の王宮です。
1395年に創建、1865年に再建されました。
画像引用:4travel.jp
住所:ソウル特別市 鐘路区 世宗路 1-1, 景福宮
(서울특별시 종로구 세종로 1-1, 경복궁)
勤政殿 【근정전、クンジョンジョン 】
正殿として用いられた建物。
朝会のほか、王の即位や婚礼などの国家 式や、使臣の接見や歓待の場として使われた。
画像引用:Wikipedia
思政殿 【사정전、サジョンジョン 】
王が日常の政務を執る便殿として用いられた建物。
画像引用:konest
康寧殿 【강넝전、カンニョンジョン】
王が日常生活を営む寝殿として用いられた建物。
思政殿の後ろに位置しています。
画像引用:konest
交泰殿 【교태전、キョテジョン 】
王妃が暮らす中宮殿として用いられた建物。
画像引用:konest
慶会楼 【경회루、キョンフェル】
景福宮にある楼閣。
大きな池に面した楼閣で、宮中の宴会や使臣の歓待などに用いられました。
画像引用:konest
光化門 【광화문、クァンファムン 】
景福宮の南側に公置する正門。
📷画像引用:konest
香遠亭【ヒャンウォンジョン】
王と臣下が親睦を深めるための東屋。
画像引用:konest
よくドラマで観る建物でしたね.
景福宮の中に行ってみたくなりますね!
昌徳宮の建物
昌徳宮 【창덕궁、チャンドックン】
漢陽(現在のソウル)にある朝鮮王朝時代の宮殿。
1405年に景福宮の離宮として創建され、景福宮に代わり王宮として使用されました。
画像引用:konest
住所:ソウル特別市 鐘路区 臥龍洞 2-71
(서울특별시 종로구 와룡동 2-71, 창덕궁)
仁政殿 【인정전、インジョンジョン 】
正殿として用いられた建物。
画像引用:konest
宣政殿 【선정전、ソンジョンジョン 】
便殿として用いられた建物。
📷画像引用:4travel.jp
煕政堂 【희정당、ヒジョンダン 】
王が日常生活をしながら、軽い政務を執る際に用いられた建物。
画像引用:konest
大造殿 【대조전、テジョジョン 】
寝殿として用いられた建物。
楽善斎 【낙선재、ナクソンジェ 】
主に王妃や大妃の居所として用いられた。
後苑 【후원、フウォン 】
昌徳宮の北側にある庭園。
現在は秘苑【ピヴォン】ともいいます。
敦化門 【돈화문、トナムン】
昌徳宮の南側に位置する正門
昌慶宮【창경궁、チャンギョングン】
- 漢陽(ソウル)にある朝鮮王朝時代の宮殿
- 昌徳宮の東に隣接する離宮。寿康宮から改称。
住所:ソウル特別市 鐘路区 臥龍洞 2-1
(서울특별시 종로구 와룡동 2-1)
就善堂 【취선당、チソンダン】
19代王・粛宗の側室であった禧嬪張(ヒビンチャン)氏の居所として使われた。
張氏の別名としても使われる。
弘化門 【홍화문、ホンファムン 】
昌慶宮の東側に位置する正門。
慶熙宮【경희궁、キョンヒグン 】
- 漢陽にある朝鮮王朝時代の宮殿
- 慶徳宮から改称された。
画像引用:konest
住所:ソウル特別市 鐘路区 新門路2街 1-126
(서울특별시 종로구 신문로2가 1-126)
慶運宮【경운궁、キョンウングン】
- 漢陽にある朝鮮王朝時代の宮殿
- 朝鮮時代未期の 1907年徳寿宮と改称。
朝鮮王朝時代以外の代表的な建物
満月台【만월대、マノルテ】
開京(現在の開城)にある高麗時代の王宮が設けられた敷地。
寿昌宮【수창궁、スチャングン 】
開京(現在の開城)にある高麗時代の王宮。
敬徳宮【경덕궁、キョンドックン】
高麗時代の首都
開京にあった朝鮮王朝を建国した太祖(李成桂)が、王位に就く前に住んでいた屋敷。
月城 【월성、ウォルソン 】
新羅の正宮。
首都の徐羅伐(慶州) にあり、三日月の形をしていることから、この名がついた。
朝鮮時代以降、半月城と呼ばれ、現在に至っている。
臨海殿 【임해전、イメジョン 】
新羅の離宮。
新羅の王宮である月城の北東にある。
庭園にある人工池の雁鴨池で有名。
雁鴨池 【안압지、アナプチ 】
新羅の離宮である臨海履の庭園として造成された、大規模な人工池。
674年に造成され、宴会場として使われた。
まとめ
韓国時代劇での『王宮の建物』をまとめました。
これで時代劇視聴中に、王様や王妃が宮殿内のどこにいるのか理解できました笑
これからもドラマ楽しんでいきましょう♪
最後まで読んでいただきありがとうございます♪
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